奥秩父 白平(1830m) 2013年10月19日  カウント:画像読み出し不能

所要時間  9:03 森林浴公園−−9:10 林道−−10:20 1709.5m三角点−−10:28 林道−−10:43 登山道分岐−−10:46 林道−−11:12 白平−−11:24 登山道−−11:35 林道−−11:38 林道−−11:50 1709.5m三角点峰巻道に入る−−12:26 林道−−12:30 森林浴公園

場所山梨県甲府市
年月日2013年10月19日 日帰り
天候
山行種類籔山登山
交通手段マイカー
駐車場森林浴公園に駐車場あり
登山道の有無途中まで廃道、その後道あり、山頂直下200mは道なし
籔の有無廃道区間は籔無し。山頂直下200mは低い笹藪
危険個所の有無無し
山頂の展望唐松植林で展望なし
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント廃道化した金峰山登山道経由で登る。道形は今でも残り籔もないが台風で落ちた枝が多く歩きにくい。地形図に無い林道ができているが、たぶん御岳林道からの派生でゲートがあってマイカーは入れないだろう。林道から先は登山道と言うより植林作業道のようで立派な道が続く。山頂付近は踏跡無く膝丈の笹を分けて山頂に立つ。山頂は唐松植林と低い笹で展望は無い




登山口の森林浴公園
案内標識その1
案内標識その2
公園の一番奥の広場から廃林道らしき道がある 廃林道脇が登山口
廃道状態だが道形は残る 御岳林道を横断、法面を登る
法面から林道を見下ろす 廃道を辿る
窪んだ廃道。分かりやすい 何のメモ? 数か所にあった
僅かに凹んだ場所が廃道 尾根を歩く
ワイヤー 道が薄くなる
先日の台風で折れたのか 1709.5m三角点峰への登り
目印が点々とある 低い笹藪登場、靴を濡らす
1709.5m三角点 北へ下る
鞍部で地図に無い林道に出た 巨大な鳥の巣?
林道右手に明瞭な道が分岐。そちらに入る 小さな沢を越える
再び林道登場 金峰山の案内標識もある
明瞭な道が続く ここで道を外れて山頂目指す
膝丈の笹原が続く。濡れていてイヤらしい 白平山頂。標識無し
道に戻る 昔は背の高い笹が生えていたらしい
林道に出る 笹の中に埋もれた石碑
次の林道に出る 1670m鞍部
1670m鞍部で林道を離れる 1709.5m三角点峰西を巻く道に入る
巻道は割とはっきりしている 巻き終わって1620mで尾根に戻る
御岳林道へ下る 公園に到着


 奥秩父の2000m峰は全て登り終わっているが山名事典記載の山で未踏峰がある。山梨県内の白平(1830m)だ。大弛峠への林道開通で利用者が激減し廃道化している金峰山南側に延びる水晶峠経由の登山道の近くにある。どこから登るかとなると、その廃道化した登山道経由か、大弛峠に至る林道から荒川を渡って東斜面を登るかのどちらかだと思うが、荒川が渡れる水量か不明なので登山道から行くことにした。廃道化しているのは確実で旧登山道を素直に歩くのがいいのか御岳林道をできるだけ歩いた方がいいのか何とも言えないが、林道はウネウネしているので距離が長くなるのでできれば稜線上を歩きたいところ。笹があるかもしれないが標高的には無いかもしれない。よほど笹が深くない限りは稜線を行くか。

 残念ながら週末の天気予報が悪い。日曜日は確実に雨なので土曜日に出かけることに。しかし山梨は朝晩が雨の予報で籔が濡れるとイヤらしい。早朝出発は止めて遅めの出発とする。風邪で体調が悪いこともあって前夜は自宅で暖かくして寝て当日朝出発。久しぶりに早朝に中央道に乗る。渋滞が始まる前に相模湖を通過、その後は順調に走行、双葉SAのスマートICで降りて昇仙峡、黒平経由で御岳林道入口へ。ここはゲートが閉まっているのは分かっている。近くに駐車スペースがないので少し戻り森林浴公園に車を置く。

 ここに案内標識があって金峰山登山道も書かれている。それによるとエアリアマップの表記と異なって御岳林道は歩かずにこの公園から尾根伝いに登山道が伸びていることになっているではないか。旧登山道が林道ではなく尾根上なら偶然にも計画通りだ。道は荒れているだろうが道形は残っているだろう。朝飯を食って出発。朝方は小雨が降っていたが今は雲がやや薄くなり時々明るくなることも。

 登山口がどこにあるのか分からないが、一番北側にある広場から斜面を眺めると右奥に延びる廃林道のような道形があり、少しだけ入ると金峰山登山口の案内標識。そこから溝のように凹んだ旧登山道が延びていた。周囲は植林で下草は無く籔もなし。ただし登山道上は落ちてきた枝がやたら多い。まだ青い葉が付いているので先日の台風の影響か。少しばかり邪魔だが籔よりずっといい。

 ジグザグに登ると御岳林道を横断、登山道は林道にぶった切られていて目印や踏跡(獣道?)を見ると林道の法面を這い上がるらしい。さほど難しくない斜度で簡単に上部に這い上がることができた。上には道の続きがあって正解ルートだった。

 その後は尾根上や直下に道形が続く。相変わらず落ちた枝が多いが籔は無く歩きやすい。枝が多い個所は迂回したりしたが基本的に道形通りに進めばOK。凹んでいるし意外にも目印があるので容易に辿れる。当初計画では道の有無に関係なくこの尾根を歩くはずだったので旧登山道が無くても問題ないが。植林が続き下草無し、たまにワイヤーが落ちていたりする。ピンクリボンが木の幹に巻きつかれマジックで何か書かれているが、登山についてのものではなく植林区画に関係するらしかった。

 1709.5m三角点峰は西側を巻く予定だったが、高度計が50mくらい低く出ていて標高1610m平坦区間を過ぎてなおも登り、1670m肩を過ぎてGPSを見たら標高は1680m近い表示で三角点峰はすぐ近くだと判明、そこまで登ったからには三角点を見ようとそのまま登る。1650mを越えると踝から脛くらいの低い笹原に変わり、朝まで降っていた雨で靴やスパッツを濡らす。

 ガスがかかったピークに到着し笹に埋もれているはずの三角点を捜索、地形図通りに南端付近に頭を出していた。ガスで展望がないので方位磁石を取りだして進路確認、左に直角に曲がる感じで緩やかな笹の尾根を下っていく。鞍部に近づくと笹が消えて歩きやすくなり、眼下には地形図に記載されていない林道が登場。林道は1709.5m三角点峰と1650m峰間の鞍部を乗り越えており、1650m峰の等高線に沿ってピーク東西斜面に延びていた。これは地図上の登山道と重なっているので林道を辿ることに。

 少し林道を歩くとライフル銃を持ったハンターが登場。まだ狩猟解禁前だがおそらく鹿による食害が酷く駆除を行っているのだろう。話しかけてみると案の定鹿の駆除とのこと。周囲の唐松やシラビソの幹は鹿に食われた跡が多数見受けられ、林業への影響が大きいのであろう。今日は天候が悪くハンター仲間の多数がお休みとのことでまだ鹿を見ていないとのこと。私は途中で見たが30分以上前の話であり参考にはならないだろう。ハンターは2人だけで、これでは効率は悪かろう。私は鈴を鳴らしながら歩いているので間違って撃たれはしないだろうが、冬になるとちと怖いな。

 ハンターは林道を下り私は登っていく。稜線に沿って林道が進むが登山道は途中で稜線を離れて右手の沢に移るはずだ。道形は残っているはずなので気を付けながら歩いていると笹を刈り払った明瞭な道が右に分岐、標識は無いがたぶんこれだろうと乗り移る。小さな沢を越えると別の林道に遭遇、横断して反対側に道が続き、そこには消えかかった文字ながら「金峰山」と書かれた標識があり登山道であることが確認できた。今までよりもずいぶん良好な道で、登山道としてではなく林業作業道として使われているようだった。

 周囲は唐松植林で鹿の食害防止のため全ての木の幹に黒い網が巻かれていた。地面付近は膝丈の笹。以前はもっと背が高い笹があったようだが全て黒く枯れた状態。たぶん一斉に笹が開花したのだろう。しかし代わりに低い笹がはびこってしまったようだ。前から感じているが唐松植林には何故か笹が付きもの。

 GPSの表示を見ながら登山道を進み、残距離がそれ以上減らなくなったところで登山道を離れて右手(東)の濡れた笹原に踏みこむ。距離は約150m。笹の高さは膝くらいなので籔漕ぎというほどではないが、濡れた笹の中を歩くのでロングスパッツでは防御できない高さのズボンが濡れる。構わず突き進んで尾根に出るが踏跡無しの一面の笹の海。右手が高そうなのでそちらに進み最高点と思われる場所へ。昔のエアリアマップではこの付近に三角点(1830.5m)があることになっているのでしつこく探してみたが見当たらず。今の地形図では三角点は存在しないことになっているが実際はどうなのだろうか。山頂付近には目印はあるが標識は無かった。

 本日の目標を達成したので雨が降る前に下山開始。笹原を最短で下って登山道へ。地形図に無い林道に出て1709.5m三角点峰と1650m峰間の鞍部で右に下って三角点峰を西から巻くルートへ。幸い、比較的明瞭な巻道が付けられておりこれを辿る。エアリアマップの表記からしてこれが登山道らしい。三角点峰南側の1620m平坦地に出ると道は急激に薄くなって地面に溶け込んでしまった。これだと往路では巻道入口は分からないな。

 あとは往路を戻るだけ。標高1550m付近で尾根が広がったところで1本東側の尾根に引き込まれそうになったが地形図と方位磁石で確認して正規の尾根へ。幹にワイヤーが巻かれた木があり往路に見た記憶があって正解を確信。少し下ると凹んだ旧登山道が登場。あとはこれを追って森林浴公園まで。公園では茸取りから戻ってきたらしいじいさん4人組が茸を仕分け中&ガスコンロとコッヘルで調理準備中だった。私は茸は素人なので恐ろしくて取る気は起らない。たぶんこの先も手を出すことはないだろう。茸は高山植物の同定よりも格段に難しい。

 

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